映画「名探偵ピカチュウ」をみた
※このブログには、「名探偵ピカチュウ」のネタバレが含まれます。むしろネタバレしかありません。
※ポジティブな感想ではありません。
※映画そのものを否定・中傷する意図はありません。
以上、よろしくお願い致します。
先日、「名探偵ピカチュウ」を観てきた。
結果から言うと、悲しみにうちひしがれて帰ってきた。
ショックすぎて、みんな絶賛のエンドロールをほとんど覚えていない。
なんてこと。
父と息子の仲直りの話としてみたら悲しくはならかったかもしれない。(と思ったけど、そうでもないかも)
ピカチュウは文句なくかわいくてキュートで、モッフモフで最高だった。
ライムシティも、夢見たポケモンとの共生!すごい!!ってなったし、ハリウッドの技術はすごすぎてひれ伏したくなった。
けど!
ラスト!が!!
名探偵ピカチュウどこいったの?
彼の魂はどこへ?(お父さんというのは重々承知の上)
思えば予告編や公式サイトをみた時から、いやな予感はしていた。
このピカチュウ、最後は普通のピカチュウにもどるんじゃないかと。
あまつさえ、主人公との別離があるんじゃないかと。
そうは思いながらも、モフモフのピカチュウには抗えず映画をみたわけですが。
なにも予感が当たらなくてもいいじゃん…。
私はサトシとピカチュウみたいな絆をみたくて鑑賞したので。
それはラスト前まではあますとこなくみれたけど、まさか最後に「このピカチュウにはお父さんの魂が入ってました。分離します。あとには(その時の記憶があるかわからない)お父さんと、お父さんのパートナーのピカチュウが残ります」ってなるとは思わないじゃん。
いや思ってはいたか。
そうなってほしくなかったけど。
ゲームのラストじゃアカンかったん…?
でも、ピカチュウとしての記憶は希薄なのに、ポケモンの知識はやたらあったり、研究所での計器の扱いみてると、あれ?ってなったよね。
ミュウツーの能力を知って、ああああああああってなったよね。
つらい。
たしかにお父さんは帰ってきて、主人公もピカチュウも目的は達成できたけど、つらい。
小さな頃はポケモントレーナーをめざして、今でもポケモンに詳しい主人公は、結局パートナーのポケモンを得られてないし。
なにより、主人公がこれから一緒にすごしていくのは、お父さんとそのパートナーである普通のピカチュウであり、あの名探偵ピカチュウではないのだ。
コーヒーが好きで
みられてると技がだせなくて
恋におせっかいで
主人公にパートナーと言われて、おどおどと瞳を揺らしながら喜色満面になった彼は、もういないのだ。
悲しい。
名探偵ピカチュウの消失が悲しすぎて、主人公との悪友のようなパートナーシップを思い出すだけで、涙がでてくる。
ラスト、主人公は幸せそうだけど、私は名探偵ピカチュウがいなくなったことに絶望しかなかった。
や、全体的には色々ハリウッド的でよかったんですけどね。
研究所に忍び込むとこがずさんなのも、悪役会長が自分の本体を意外と無防備においていったのすら、わりと面白かった。
息子の社長は意外といいやつでよかったし。
あと、研究所のあたりは、あのあとポケモンの野生地になればいいなあ、なんて。
ミュウツーもここで安心して暮らせるといいね。
ミュウツーといえば、この映画のたち位置がすごくよかった。
すべてのポケモンの父であり母みたいだった。
幸せになってほしい。
監督、ピカチュウよりミュウツーのが好きなんじゃ…というくらい、好みの描かれ方で。
ラストのラスト、ミュウツーの逆襲の予告編みて、そういえばこうだったーってビビったくらい。
以上、今やピカチュウダンスの動画をみても泣きそうになる私の吐き出しでした。
映画としては、一見の価値アリアリです。
私みたいな見方でないと、感動もするんじゃないかな。
名探偵ピカチュウ…めっちゃかわいかったよ…君がせかいいちだ。