雑記帳

読んだり観たりしたものの記録。ネタバレと正直な感想しかありません。

死なないオタク

私は死なないタイプのオタクである。

 

もちろんこの場合の死には(概念)がつく。

 

最近(でもないけど)、萌えの常套句として
「しんどい」
「村が焼かれた」
「情緒をめちゃくちゃにされた」
「突然の死」
「初見さんの新鮮な悲鳴は体に良い」
というような表現をよくみかける。

 

なるほどな~とか楽しそうだな~とは思っているが、あまり自分のこととして考えられたことがない。

皆それで楽しそうなのに…と思っていたある日、自分の気質に気がついた。

 

私は推しに新規絵とか、新たなイベントで主役をはるとか、舞台で主演するとか、ともかくいいことがあると、元気になってしまうタイプのオタクなのだと。

しかも情動が天元突破しないオタクである。


推しにいいことがあると、定時であがってワインとちょっといいチーズの盛り合わせを買って帰るのを楽しみに、午後の仕事をがんばってしまうのだ。

新規絵をみると、「ありがたい寿命が延びた」と思って「わーい」で終わってしまうので、いまどきの感性とはずれているのかもしれない。

 

私もしんどい表現をした方がいいのだろうかと思った時もあったけれど、自分にとってなかなかにしんどかったのでわりとすぐにやめた。

 

お互い表現は違えど萌えは同じと思い、楽しくオタクをしていたある日、それはきた。

 

 

とある日

「○○さん(私のこと)、大丈夫かな」
とフォロワーさんが呟いていた。空リプってやつだろうか。

 

その日、私の推しキャラの新規絵があがったのだ。
寿命が半世紀のびますううというくらい、とてもとても素晴らしいイラストだった。

 

おそらくその時の最適解は、「無事死亡」か、うめきをもらすか、錯乱した様子を呟くというものだったと思われる。

 

しかし私にはそれができなかった。
なぜならデパ地下でケーキを購入し、「なんかプレートつけて下さい。あ、即時の文字入れはむりですか…じゃあこの汎用できるバースデープレートをつけてください」と、楽しく店員さんとキャッキャッしていたからである。

このテンションで今からのたうち回るのは無理だし、狂った感じでケーキをアップするのも今の心境とは違うなと感じた。

 

なので普通に「ケーキ買ったよ~」とリプした。
そうしたら、そこで会話が終わってしまった(笑)。

 

しかたない。悲鳴がなくてすまんの…。

エモに欠けた人間なのかもしれない…。


それからはTwitterでこの手の呼び掛け(空リプ?)られることもなくなったけれど、萌えについてはお互いまあまあ話せている。
良かった。
ノリの悪いやつだとギスギスしてしまうかなあと心配だったので…。
お互いを尊重できて良かった。

 

そして、死なないオタクでいるのには、もうひとつ理由がある。

 

推しの慶事をネガティブな言葉で表現したくないな~という気持ちがあるからだ。
(※個人の見解です)


なんとなくネガティブな言葉ばかりつかっていると、チケット運なども悪くなりそうな気がして、嬉しいことはなるべくポジティブな表現でお祝いするよう心がけている。
これは完全に気持ちの問題なので、実際はのたうちまわっているひともバンバンチケットがとれていると思う(笑)。
なんとなくの話なので流してくださいましまし。

 

そんなわけで、この連休いいことがあったので今夜もお寿司をテイクアウトする予定。

 

推し、おめでとう。
おかげで寿命がのびたよ。